【オペ看向け】手術室での急変対応のポイント・対応6選をご紹介!

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【オペ看向け】手術室での急変対応のポイント・対応6選をご紹介!
後輩Ns

この前手術中に急変があったけど、全然対応できなかった。
どうしたら急変対応に落ち着いて対応できるの?

なつ(先輩Ns)

急変の時って慌てるし、慣れないうちは落ち着いて対応するのは難しいよね。
落ち着いて対応するためには、急変時の対応を事前に把握しておくことが大切だよ。

思いがけず起こる急変。

いざ急変が起こると焦ってしまい、落ち着いて対応することは難しいですよね。

特に新人看護師の場合は、周りの先輩看護師が急変対応でバタバタしている中、何もできずにオロオロしてしまうことも。

なつ(先輩Ns)

わたしも慣れないうちは急変にうまく対応できず、「どうしてできないんだろう?」、「今日もダメだったなぁ」と反省しては落ち込む日々だったよ。

わたしも新人の頃は、先輩に相談しても、「慣れが大切だから」、「次にいかしていったらいいよ」と言われ、具体的なアドバイスがもらえず悩んでいました。

そんなわたしも、徐々に経験年数を重ねていくうちに、急変時にも落ち着いて対応できることが増えてきました。

そこで今回は、わたしが急変対応に悩んでいた際、欲しかったアドバイスをお伝えします。

過去のわたしのように、急変対応で悩んでいるオペ看の方の参考になると嬉しいです。

今回は具体的な内容の急変対応については割愛させていただきます。ご要望があれば、別途作成していこうかなと思っています。具体的な内容について知りたい方はお問い合わせからご連絡いただけると嬉しいです。

この記事を書いた人
なつ

なつ

2次救急の中規模病院で働く、現役の手術室看護師です。

看護師経験は10年以上、手術室看護師歴はトータル10年になりました。

手術室看護師の観点から、手術室看護師に役立つ情報を発信しています。

手術室看護師に興味のある方、手術室看護師の方の参考になれば嬉しいです。

目次

手術室で起こる急変って?

疑問

急変とは、急に患者さんの状態が変化してしまうことをいいます。
急変は突然起こるため、事前の準備は困難で、突然の対応にバタバタします。

手術室でよくある急変は、「手術中の大量出血」、「アナフィラキシーショック」、「気道確保困難などです。

なつ(先輩Ns)

わたしが一番多く遭遇している急変は、「手術中の大量出血」。
思いがけず起こるから、バタバタするし、人手が必要だよ。

他にも様々な急変がありますが、新人のオペ看の方には、まずこの3つの急変が起こりやすいということを覚えておいてほしいです。

急変時に対応するためにおさえておくべきこと

なつ(先輩Ns)

急変時に落ち着いて対応するためには、事前に知っているということが大切だよ。

突然の急変で焦っているとき、行動できない原因として、「知らない」、「わからない」という理由があげられます。
「知らない」、「わからない」から、動けないし、急変時にオロオロしてしまいます。

でも、もし急変時に対応する方法をを知っていたら、何かできることがあるかもしれません。

急変時に落ち着いて行動するために、事前にしっかり学習して、知ることからはじめていきましょう。

オペ看が急変時に対応するためにおさえておくべきこと
  • 各病院の急変時の対応フローチャート
  • 急変時の物品 救急カート 除細動
  • 急変に対しての事前学習 シミュレーション

各病院の急変時の対応フローチャート

なつ(先輩Ns)

病院にある急変時の対応フローチャートを確認してみよう。
急変時に対応する方法が書いてあるよ。

急変時に対応するフローチャートは、どの病院でも用意されているはずです。

基本的なことは同じですが、各病院に合わせた急変時の対応方法が書かれています。

手術室用のフローチャートがあれば、特にわかりやすいので確認して参考にしましょう。.

急変時の物品

なつ(先輩Ns)

急変時に使用する物品と、その物品の場所を確認しておこう。

急変時に使用する物品とその物品が置いている場所、把握してますか?

わからない方は、まず急変時に必要な物品を考えてみましょう。

急変時に使用する物品としては、急変時に使用する物品や薬品がまとめられた「救急カート」、「除細動」、手術室では、「よく起こる急変内容に沿ったカート」などが準備されていると思います。

急変時に使用する物品がどこに置かれているかも把握できていますか?

急変時に「救急カート持ってきて」と頼まれても、場所がわからないと取りに行けません。

急変時に、「救急カートってどこですか?」なんて聞いている時間ないですよね。

急変時に使用する物品とその物品が置いてある場所についてはしっかり把握しておきましょう。

急変に対しての事前学習

なつ(先輩Ns)

急変にうまく対応できない方におすすめなの学習は、急変対応シミュレーションだよ。

急変時のフローを知っている急変時に必要な物品や場所がわかる、それでも急変に対応できないのは、経験が足りないためです。
その経験を補うためにも、急変を想定したシミュレーション学習をおこなうと効果的です。

実際に自分が経験した急変、部署で起こった急変などを想定して、どう対応できたらいいかを考えていきましょう。

急変に遭遇した際、シミュレーション学習で学んだことがしっかり役立ってきます。

シミュレーション学習だけでなく、急変の際に使用する物品の基本的な使い方、急変で使用する薬剤の効果・副作用なども合わせて学習しましょう。

物品や薬剤は色々な種類があるので、少しずつ学習を進められるといいですね。

手術室での急変時の対応6選

チェックポイント
なつ(先輩Ns)

手術室で急変が起こった際に行う対応を6つあげてみたよ。
どうやって対応したらいいかわからないと悩んでいる方は参考にしてみてね。

オペ看】手術室での急変時の対応6選
  • 人手を集める
  • バイタルサイン確認
  • 指示された薬品や物品を持ってくる
  • ライン確保・ライン確保介助
  • 麻酔科医や外回り・リーダー看護師の指示で動く
  • 記録をする

突然の急変、どうしたらいいかわからないときは、この対応を思い出してみてください。

慣れないうちはどうやって動いたらいいかわからずオロオロしてしまうので、急変時に必要な対応を6つあげてみました。

急変対応に慣れてくると、この状況で必要な対応というのがすぐに浮かぶようにってきます。

急変時にオロオロしてうまく動けない方は参考にしてみてください。

人手を集める

なつ(先輩Ns)

一番大切なのは、人手を集めること!
急変に遭遇したらまずは人手を集めてね。

急変対応で一番大切なのは人手を集めることです。

一人ではできることに限りがあります。

特に急変時は色々な処置も必要なので、まずは人手を集めましょう。

病棟では人手を集める方法として、「大声で叫ぶ」という方法もありますが、手術室の手術中の急変だと、まず叫んでも誰にも気づかれません
手術室専用の一斉コールがある病院が多いと思いますので、一斉コールの方法を覚えておきましょう。

一斉コールがない病院では、「リーダー看護師にTEL」など急変時に対応する方法が決まっていると思いますので確認しておきましょう。

夜間・休日などのオンコール対応中の急変の場合は、「コードブルー」などの院内放送で緊急コールをする場合もあります。
院内の救急コールの対応も確認しておきましょう。

バイタルサイン確認

なつ(先輩Ns)

急変対応に遭遇した際も、駆けつけた際も、まずはバイタルサインを確認しよう。

手術中であれば、心電図、血圧、SpO2などはモニターに表示されているはずです。

そのモニターの値を確認しましょう。

モニターの値から患者さんの状態が把握できます。

しっかりモニターを確認する癖をつけておくと、何度か急変に遭遇していくうちに、必要な物品、処置の予測がつくようになってくるはずです。

手術中以外の急変で、モニターが装着されていない場合は、駆けつけた方にバイタルサイン測定できるようモニターを依頼します。
ここで大切なのは、患者さんを一人にしないことです。

モニターをつけていない状況で、1人で急変に遭遇したら、まずは呼吸を確認します。

呼びかけても反応がなく、呼吸がなく、脈も触れない場合は、すぐに胸骨圧迫を開始しましょう。

一次救命処置に不安がある場合は、院内で行われているBLS研修に参加してみましょう。

BLS研修では、胸骨圧迫の正しいやり方、気道確保人工呼吸についての一次救命処置を学ぶことができます。

指示された薬品や物品を持ってくる

なつ(先輩Ns)

実際の急変対応に自信がないときは、物品を取りに行くのも大切な役割。
日頃から物品の位置を把握しておくと、急変時にもサッと準備することができるよ。

急変時には、様々な物品が必要になってきます。

大量出血の場合は、普段使わない部屋に準備していない止血剤や、腹腔鏡手術の場合は開腹へ移行するための器械も必要になってきます。

必要な物品を素早く準備するのも大切な役割です。

処置の介助などに自信がない場合は、物品や薬品を持ってくることに専念しましょう。

ただし、場所がわからない、自信がないものに関しては、急変時は急を要するので、頼まれた際にわからないことを伝えましょう。

物品薬品の場所がわからなかったものは、後日確認するようにしましょう。

次回の急変時に役立つはずです。

ライン確保・ライン確保介助

なつ(先輩Ns)

急変の内容にもよるけど、Vラインを追加で確保したり、Aラインを挿入したりすることが多いよ。
その際はライン確保やライン確保介助を行ってみよう。

急変時は、追加でVラインを挿入したり、Aライン挿入することが多いです。
医師へ確認し、ライン確保やライン確保介助を行いましょう。

ライン確保の注意点として、急変時は通常より血管確保が難しくなっています。

普段からライン確保をあまりしていない、ライン確保に自信がない場合は、確保をするのが難しいかもしれません。

もし確保するのであれば、末梢の手背からトライしていくようにしましょう。

Aライン確保の際は、穿刺の介助だけでなく、Aラインルートの作成も行う必要があります。
慣れてないうちは時間がかかると思いますので、日頃からAラインルートを作成して練習しておきましょう。

ルート確保に関しては、手術室では確保の機会が少ないです。

手術室で確保のチャンスがあった際は、麻酔科医などに確認し、練習していくのも大切です。

麻酔科医や外回り・リーダー看護師の指示で動く

なつ(先輩Ns)

急変時には麻酔科医がコマンダーとなって指示を出すよ。
その指示のもとに動こう。

手術室での急変時は、麻酔科医がコマンダーとなって、外科医や他の麻酔科医、看護師へ指示を出し急変対応を行なっていきます。

看護師サイドでも、リーダー看護師や外回り看護師が集まった看護師に指示を出していくので、しっかりその指示に従いましょう。

指示を受ける際は、「これやります!」、「〇〇持ってきます」などこの指示を自分がやるということを周りに伝えましょう

同じ指示を複数の看護師でしてしまうと時間や人手のロスになります。

指示を受ける際は、他の人と同じ指示をこなさないよう、周りとコミュニケーションをとりながら迅速に対応していきましょう。

記録をする

なつ(先輩Ns)

病棟の急変対応でも大切だけど、記録をしっかり残そう。
急変対応が落ち着いてから看護記録に残すので、メモ書きで大丈夫だよ。

急変時の対応を記録するのも大切です。

急変後、外回り看護師が正式な看護記録を作成するので、ここでいう記録は、メモのようなものです。

急変時の記録は、時系列時間とともに行なった処置、患者の様子などをメモしていきます。

時間は、各病院で決められている公式な記録に残す際の時計を確認して記録するようにしましょう。

麻酔モニターの時間、パソコンの時間、部屋の時計の時間など病院によって異なってきます。

他の時計だと時間がずれていることもあるので注意しましょう。

急変の記録は1分ごとに変化していく内容も多いので、院内で決められた時計を確認して記録していきます。

まとめ

今回は、手術室での急変対応のポイントと、対応を6つご紹介しました。

急変対応は、突然起こるので事前準備ができず、慣れるまで対応に悩むことも多いと思います。

急変に慣れていない方はシミュレーション学習がおすすめなので、やってみてください。

実際の急変のときに役立つはずです。

急変時の対応に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

なつのアバター なつ 現役手術室看護師

現役手術室看護師の「なつ」です。
看護師歴10年以上で、手術室看護師歴はトータルで10年になります。
このサイトでは、手術室看護師についての情報を発信しています。
手術室看護師について知りたい方の参考になれば嬉しいです。

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