オペ看のオンコール勤務ってどういう勤務なの?
病棟ではあまりない勤務形態だよね。
今回はオンコール勤務について説明するね。
手術室で働き始めると、オンコール勤務と呼ばれる勤務形態で働くこともあります。
病棟ではあまりない働き方なので、詳しく知らない方も多いかと思います。
そこで、今回はオペ看の勤務形態の1つである、オンコール勤務についてご紹介していきます。
- オペ看のオンコール勤務について
- オンコール勤務の手当てについて
- オンコール勤務で働く際の注意点について
オンコール勤務についてよくわからない方の参考になれば嬉しいです。
なつ
2次救急の中規模病院で働く、現役の手術室看護師です。
看護師経験は10年以上、手術室看護師歴はトータル10年になりました。
手術室看護師の観点から、手術室看護師に役立つ情報を発信しています。
手術室看護師に興味のある方、手術室看護師の方の参考になれば嬉しいです。
オペ看のオンコール勤務とは
オンコール勤務の看護師は、器械だし・外回りで2人体制のことが多いけど、なかには3人体制の病院もあるよ。
オンコール勤務は病院によって、「呼び出し」とか「待機」と呼ばれていることもあります。
オペ看以外にも、救急外来や内視鏡室、訪問看護師などでも、オンコール勤務をおこなっていることがあります。
三時救急を受け入れているような大病院では夜勤形態になっていることが多く、オンコール勤務には馴染みがないかもしれません。
二時救急や中規模病院だと、人員や緊急手術件数の関係で、オンコール勤務をおこなっている病院が多いです。
- 平日
- 日勤終了から翌朝の始業開始時間まで
- 例 17:00〜翌朝8:30まで
- 遅番勤務のある病院で夕方の緊急手術を遅番が対応する場合、遅番勤務終了から翌朝の始業開始時間まで
- 例 21:00〜翌朝8:30まで
- 日勤終了から翌朝の始業開始時間まで
- 休日
- 平日の始業開始時間から翌朝の始業開始時間まで
- 例 8:30〜翌朝8:30まで
- 平日の始業開始時間から翌朝の始業開始時間まで
平日夜間帯の待機は、病院の就業時間にもよりますが、日勤勤務終了の17:00ぐらいから翌朝の8:30までとなります。
日勤以外に遅番がいる手術室の場合、遅番が夕方の緊急手術も対応する病院だと、遅番の勤務終了時間から翌朝の日勤の就業時間までとなります。
遅番が日勤の残務と定期手術対応のみの病院だと、遅番勤務中の緊急手術はオンコール勤務の看護師が対応する病院もあります。
休日は1日待機業務をとっている病院と、半日ずつで分けている病院もありますが、1日待機の病院が多いです。
日勤勤務終了からってことは、その日の勤務はどうなってるの?
その日の勤務は日勤だよ。
日勤業務終了後にオンコール勤務の病院が多いよ。
日勤終わりに緊急手術が入ると、帰れなくなってしまうことも。
ごくたまにそういう時もありますが、働いた分時間外手当が増えるので、翌月の給料が大幅にアップします。
呼び出しが少ない病院だと、1ヶ月で1回も呼び出しがないというような病院もあります。
オンコール の回数は1ヶ月に4〜5回程度の病院が多いです。
オペ看のオンコールの手当ては?
オペ看のオンコールの手当てっていくらぐらいもらえるの?
病院によっても異なるけど、平日夜間で1回1,000円前後の病院が多いよ。
平日や夜間帯に緊急手術対応のために自宅待機をするオンコール勤務。
少ないところだと数百円だったり、今はもうほとんどないかもしれませんが、0円という病院もあるそうです。
わたしが働いたことのある病院では、平日1回800円〜1,500円ぐらいだったよ。
休日はちょっと金額があがる病院が多かったかな。
休日に1日自宅待機の病院だと、待機時間が長いので平日夜間帯より少し上乗せの病院が多かったです。
自宅待機中に病院から連絡があり、緊急手術対応のため出勤した際に、出動手当てが支給される病院もあります。
呼び出し後に緊急手術を行った時間に関しては、働いた時間の時間外手当が支給されます。
オペ看のオンコール勤務時の注意点
オペ看のオンコール勤務の際の注意点を紹介するね。
オンコールをする前に確認しておこう。
- オンコール勤務で呼び出しがあった際、病院まで何分で着く必要があるか
- オンコール勤務で働いた際の翌日の勤務について
- オンコール勤務で病院からかかってくる番号が決まっているか
- オンコール勤務で緊急手術対応する際のきまりについて
オンコール勤務で呼び出しがあった際、病院まで何分で着く必要があるか
だいたい30分以内という病院が多いですが、なかには1時間以内と余裕のある時間の病院もありました。
一番早かったのは、カイザー(帝王切開)に対応している病院で、カイザー手術のみ15分以内という決まりの病院もありました。
そういう病院では、基本寮に入っていたり、病院の近くに住んでいる方が多かったです。
遠方の方はオンコール勤務の日は病院や寮に泊まるという方もいました。
オンコール勤務で働いた際の翌日の勤務について
オンコール勤務で呼び出されて夜中に働いた際、翌日の勤務がどうなるのかも確認しておくと安心だよ。
翌日の勤務をオンコールで呼び出しをされた場合のことを考慮して、フリー業務としてくれている場合は翌日に休みをもらえることもあります。
この場合の休みは有給のことが多いです。
翌日も人がいなくて、朝から手術についている場合などは、夜中に働いてもそのまま日勤として働く可能性が高いです。
午後から落ち着いてくれば早く帰らせてもらえることもありますが、体のことを考えると、なるべくなら休める病院で働きたいですね。
オンコール勤務で病院からかかってくる番号が決まっているか
わたしがオンコールをしていた際、電話がかかってきて何気なく出たら病院とは関係のない営業電話だったということがあります。
キャッチホン契約をしていないので営業電話の通話中に病院から着信があったら、気がつかなかったということもあるかもしれません。
営業電話がかかってくることも少ないですが、病院からかかってくる電話番号が決まっているのであれば、電話登録しておくと、変な電話に出る必要がなくて安心です。
オンコール勤務で緊急手術対応する際のきまりについて
新人さんの間はベテランの先輩とつくことが多いので心配ないですが、同じ年代の同期同士でついた際、いつも先輩任せで、お互いが決まりを把握していなかったということもあります。
病院によって決まりがあるので、オンコール勤務の決まりごとについて、事前に確認できていると安心です。
まとめ
今回はオペ看のオンコール勤務についてご紹介しました。
平日の夜間帯や休日帯に、緊急手術が入った際に対応できるように、自宅で待機をする勤務形態です。
呼び出しがあった際は、30分以内に病院に到着して手術の準備をするよう決められている病院が多いです。
病院によっても呼ばれる回数や、手当てにも差があるので、なるべく働きやすい病院で働けるといいですね。
オンコール勤務について気になっていた方の参考になっていれば嬉しいです。