オペ看の給料って安い?現役手術室看護師が給与体系に沿って解説!

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オペ看の給料って安い?現役手術室看護師が給与体系に沿って解説!
後輩Ns

オペ看って給料が安いって聞いたんだけどどうなの?

なつ(先輩Ns)

給料のことって気になるけどなかなか聞きづらいよね。
今回はオペ看の給料事情についてご紹介するね。

働くうえで気になってくるのは給料事情。

でも給料のことって人にはなかなか聞きづらいですよね。

病棟と手術室だと、どちらの方が給料が高いのかよく質問されます。

最初に結論からお伝えすると、オペ看は病棟看護師に比べて給料は安いことが多いです。理由は、夜勤回数が少ないためです。

ですが、病院によっては病棟看護師と変わらない給料の病院や、病棟看護師より給料が高い病院も存在します。

なつ(先輩Ns)

なぜ差がつくのか、看護師の給与体系を踏まえて解説していくよ。

オペ看の給料について詳しく知りたい方の参考になると嬉しいです。

この記事を書いた人
なつ

なつ

2次救急の中規模病院で働く、現役の手術室看護師です。

看護師経験は10年以上、手術室看護師歴はトータル10年になりました。

手術室看護師の観点から、手術室看護師に役立つ情報を発信しています。

手術室看護師に興味のある方、手術室看護師の方の参考になれば嬉しいです。

目次

看護師の給与体系について

看護師の給与体系について

まず看護師の給料体系について説明していきます。

看護師の給与は、「基本給」+「諸手当」+「所定外手当で構成されています。

諸手当には、資格手当、通勤手当、交代勤務手当などが含まれます。

所定外手当には、時間外手当、夜勤手当、休日手当などが含まれます。

1)諸手当の割合が高い

諸手当の中に、看護職特有の夜勤手当や残業手当などを含むのが特徴です。
給与総支給額の内訳を見ると、これらの手当の加算により諸手当部分の占める割合が大きくなり、基本給の占める割合が少ないという傾向が見られます。

日本看護協会:「看護職の仕事と給与の特徴」より引用

日本看護協会の調査によると、看護師の給料の特徴として基本給よりも諸手当+所定外手当の占める割合が多いという特徴があります。

なつ(先輩Ns)

看護師が夜勤をしないと稼げないというのは、給料の占める割合として諸手当が多いためだね。

看護師のなかで給料が高いかどうかは、基本給以外の手当がどれだけ加算されるかにかかってきそうです。

病棟看護師と手術室看護師の給料はどちらが高い?

どっち?
後輩Ns

病棟と手術室だと給与はどっちが高くなるの?

なつ(先輩Ns)

夜勤回数の多い病棟看護師の方が高いことが多いよ。
夜勤が少ないと諸手当が減るからしょうがないよね。

看護師の給与体系として、同じ病院で働く同じ年数の看護師は、基本給であまり差はありません。給与で差がつくのは諸手当です。特に夜勤手当の割合が大きくなります。

2交代で夜勤手当が多い病院を例にあげ、1回の夜勤で1万5千円ほど加算があるとします。

病棟看護師が4回ほど2交代の夜勤を行うとそれだけで6万円の加算となります。

手術室でも同じ回数夜勤があれば、病棟看護師と変わらない給料となります。

夜間休日が自宅待機のオンコール勤務だと、オンコール手当は夜勤手当に比べ安いので、病棟看護師の方が給料が高くなります。

なつ(先輩Ns)

呼び出し回数が多くて、時間外手当がかなり多くなると、病棟看護師より給料が高くなることもあるよ。
でも基本は病棟看護師の方が高いかな。

手術室看護師独特の手当てについて

諸手当
なつ(先輩Ns)

手術室には、病棟看護師にはない独特の手当がある病院も多いよ。

手術室では、独特の手当が支給される病院も存在します。

手術室独特の手当、気になりますよね。

今回は手術室独特の手当てについてもご紹介します。

手術室独特の手当
  • 危険手当
  • オンコール手当
  • 調整手当
なつ(先輩Ns)

なかには全く支給のない病院もあるけど、わたしが働いた病院や、知り合いの働いている病院では、危険手当・オンコール手当は、支給のある病院が多かったよ。

病院によっては、手当ての名称が異なることもあるので注意してください。

危険手当

まずは危険手当です。

手術室では、針やメスなどを日常的に扱ったり、手術中には血液感染のリスクも高いため、危険手当が支給される病院もあります。

手術室以外でも、精神科や放射線科などでも支給される病院もあるようです。

高いところでは1万5千円ぐらいでしたが、安いところは数百円や0円という病院もあるようです。

オンコール手当

オンコール手当は、夜間帯や休日に緊急手術が入った際に対応するため、自宅待機を行った際に支給される手当です。

大学病院など大きな病院では夜勤体制をとっていることがありますが、中規模病院だと人員の関係で、夜間・休日は自宅待機の病院が多いです。

自宅で待機をして、病院からの呼び出しがあれば、働いた時間は時間外手当として支給されます。

病院に呼び出された際に、出動手当が別途支給される病院もあります。

オンコール手当ては、1,000円前後の病院が多いですが、高いところは2,000円ぐらいです。

なかには、0円という病院もあるそうなので、働く際は事前に確認しておいた方がよさそうです。

調整手当

こちらは支給されない病院も多いので、支給されていたらラッキーと思ってもいいかもしれません。

手術室は独特のスキルが要求されるので、手術室看護手当として1万円ほど支給される病院もあります。

調整手当として、病棟看護師と手術室看護師で夜勤手当による賃金差がでないように、1〜2万円ほど支給してくれる病院もありました。

病棟から急に手術室へ異動した際に、給与の変動が大きくなると生活スタイルに影響が出るために支給して調整しているそうです。

病院によって手当の種類もいろいろあるので、働く際に手当についても気にしてみるといいかもしれません。

手術室看護師が収入をアップさせる方法3選

給料アップ
なつ(先輩Ns)

病棟看護師より給料が安いことの多いオペ看が、収入をアップさせる方法についてご紹介するね。

オペ看が収入をアップさせる方法について3つご紹介します。

オペ看が収入をアップさせる方法
  • 夜勤を希望する
  • 労働組合の団体交渉で手当の増額を訴える
  • 転職をする

収入をアップさせたいと思っているオペ看の方は参考にしていただけると嬉しいです。

夜勤を希望する

病院によっては、希望すれば、別の部署での夜勤や、救急外来の当直業務などを行える場合があります。

別の部署での夜勤なのではじめは慣れないことも多いですが、手術室以外での経験は看護師としてはプラスになります。

働いている病院で別の部署での夜勤が可能であれば、夜勤を行うことで、夜勤手当分の給料が増えるので、病棟看護師と同じぐらいの給料を得ることができます。

なつ(先輩Ns)

人員の都合などで、別部署での夜勤を許可してもらえないこともあるよ。
その場合は他の方法を検討してみてください。

労働組合の団体交渉で手当の増額を訴える

働いている病院に労働組合がある場合、団体交渉で手当の増額を訴えたり、手当の支給がない場合は、手当の新設を訴えます

個人のちからでは難しいことも、組合で取り組むとうまくいくこともあります。

1回の交渉では難しいかもしれませんが、何度か交渉を行ううちにいい結果につながることもあるかもしれません。

もし職場に労働組合があるなら、現在の状況を相談することからはじめてみましょう。

転職をする

転職

実は看護師の給料は長く働いても昇給は微々たるもので、なかなか基本給が上がらないことも多いです。

基本給が上がらないということは、他の時間外手当などの基本給をベースにして計算される手当もあまり増えないということになります。

もし、基本給をあげることができれば、同じ時間働いた場合の時間外手当の支給額が上がることになります。

同じ病院で基本給をグッとあげるのは難しいので、基本給をあげるとなると転職をすることになります。

なつ(先輩Ns)

だけど、今の職場に不満がないのであれば、転職はおすすめしないよ。
給料よりも大切な働きやすさを大切にするべきだよ。

もし、今働いている職場に不満があり、給料をアップさせたいのであれば、転職をおすすめします。

なつ(先輩Ns)

わたしの体験談なんだけど、過去に転職したときに、給料が1ヶ月に5万円ほど増えて、びっくりしたことがあるよ。

同じ病院で働いているとありえないですよね。

転職を考えているのであれば、知り合いがいないとわからない、職場の内情を教えてくれる転職サイトがおすすめです。

転職サイトを使うメリット
  • 希望条件を伝えると、条件に合う病院を教えてくれる
  • アドバイザーが転職をサポートしてくれる
    • 書類作成、面接対策など
  • 病院の内情を教えてもらえる
  • 無料で利用できる
なつ(先輩Ns)

わたしも転職サイトで転職をしたことがあるけど、アドバイザーのサポートが心強かったよ。
聞きにくい給料や手当のことも事前に確認できたし、面接対策が本当にありがたかったよ。

手当や給与体系など、なかなか給料のことは確認しづらいですが、多くの人が利用していて、病院の内情にも詳しい転職サイトだといろいろ教えてもらえることが多いです。

とくに、初めての転職の場合は、書類作成や面接対策のサポートをしてもらえるのでおすすめです。

\ アドバイザーの対応が丁寧でおすすめの転職サイトはこちら! /

なつ(先輩Ns)

担当者と合わなかったり、取り扱っている求人数も違うので、わたしが転職する際は、複数の転職サイトに登録して探していたよ。

このサイト以外にも、複数の転職サイトに登録して、自分にあっている転職サイトで転職活動をすすめていきましょう。

登録後に、やっぱり合わないなと思えば簡単に退会もできるので安心です。

まとめ

今回は、手術室看護師の給料事情についてお伝えしました。

夜勤回数が少ないため、手術室看護師の給料は、病棟看護師よりも少ないことが多いです。

夜勤がある病院の手術室看護師の場合は、病棟看護師と同じくらいの給与のこともあります。

手術室は日勤で夜間・休日はオンコール体制の病院が多いですが、手術室独特の手当もあるので、日勤のみの看護師よりは給料は高めになっています。

手術室看護師の方で給料をアップしたいと思っているのであれば、夜勤をおこなったり、職場環境に不満がある場合は転職を検討してもよいかもしれません。

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この記事を書いた人

なつのアバター なつ 現役手術室看護師

現役手術室看護師の「なつ」です。
看護師歴10年以上で、手術室看護師歴はトータルで10年になります。
このサイトでは、手術室看護師についての情報を発信しています。
手術室看護師について知りたい方の参考になれば嬉しいです。

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